私がファッションのお仕事をしている理由#3 NY留学でドレスの美しさを知る

私がファッションのお仕事につくまでを、つらりつらりと書いてみています。
身長がコンプレックスになり、おしゃれとは無縁だった子供の時、そして、いつも綺麗な友人の存在から、服のコーディネートに興味が湧いた大学時代

大学を卒業したあとは、東京で注文住宅の会社に入りました。
ちょうど、インテリアコーディネーターという職業が知られ始めた頃でした。  社内にも数人のコーディネーターがいて、お客様の新築のお部屋に家具やカーテンなどを組み合わせ、ご提案していました。  コーディネーターが自分のセンスを活かして部屋を作っていくお仕事が面白そうと感じたことを覚えています。

私もインテリアコーディネーターの資格を取ろうかなと、チラと考えたこともありました。 けれど、テーブルや棚などを扱うインテリアは大がかりだし、関わる人数が多くなります。

一方ファッションなら、ひとりひとり個人の単位で気軽に楽しめると気が付きました。 
対象が部屋から人へと変わっても、色や形を工夫して クライアントを素敵にする、という点では同じです。 
部屋の雰囲気を変えるのは数ヶ月かかるプロジェクトですが、人のイメージチェンジなら服1枚、1日でできてしまう。 この手軽な身近な感覚が、私の興味をインテリアからファッションに引き戻しました。

その会社に3年ほど勤めた後、前から好きだった英語とファッションを学ぼうと思い退社。 アメリカのニューヨーク州立大学アパレル&テキスタイル専攻に留学したのは25歳の時でした。

留学してみると、そこは思いのほか郊外でした 笑
広いキャンパスには鹿やリスがいて、のんびりした雰囲気。 学生として勉強に集中するのには良い環境でした。 もし、初めて留学した国で大きな都市に住んでいたら、きっと様々な誘惑に負けて学業どころではなかったでしょう。

卒業後にウエディングショップで仕事をしたのをきっかけに、ドレスに出会いました。 
ファッションの中心地、マンハッタンに移ってからも同じウエディングドレス業界に身を置き、シルク100%の美しいドレスに囲まれる日々を過ごしました。

競合は、人気のブランド Vera WangAmsale などのラグジュアリーブランドでしたが、競合であってもドレスが美しいことには変わりありません。 お店のウィンドウはいつもため息の出るドレスが飾られているのでした。

ドレスというものが曲線のある女性の体を美しく見せてくれるもの、そして何より女性の体というのは美しいものであるということをこの時に強く感じました。体という素材と、服という素材のマッチング。 私が二の腕など気にせず、体のラインを出してくださいと言うのはこの経験からです。
もちろんクライアントの好みもあるので、強制はしません 笑

服には色んな役割や楽しみがあるし、意思表示もできる道具でもあります。
私には、

”女性性を楽しむ”

ということが、楽しみ方のひとつです。

自分らしく、その人だけの美しさ …身長、体型、腰の位置、お肌の色、髪の色、お顔の雰囲気、そしてパーソナリティ。 
そのユニークな美しさを引き出して楽しむのが装いだという、今の私の信念につ至ります。