バンクシー展　天才か反逆者か＠横浜駅アソビル　感じた想い

話題のこちらを観てきました。

バンクシー展　天才か反逆者か
期間 ：2020年3月15日(日)〜9月27日(日)
　　　10:00~20:30（最終入場20:00）※会期中無休
会場： アソビル　
　　　神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル2F
※公式サイトより
※横浜駅からの行き方はわかりづらいです。　公式サイトの地図をよく見て、細い通路を通って行って下さい。

タイトルにあるので、バンクシーが天才なのか、反逆者なのか、その答えを探る気持ちで会場に向かいました。

問いへの私の答えは、”両方。”

天才なのは、誰もが納得するところ。

日本語タイトルで使われている反逆者の意味は「権力などに逆らって打倒・抵抗などの活動を起こす人や集団」とのこと。

一方、原題は
”Genius or Vandal?”
となっていて、Vandalの意味は「人の資産を意図的に破壊する人」と辞書にあります。

ニュアンスが異なりますが、社会の現状に異を唱え、作品を残すのは人の家の壁…となれば、バンクシーはどちらの意味にしてもYesなのかなというのが私の答えです。

ただ問いより何より、一歩会場に入って時に感じたのはバンクシーの作品はまずアートだということでした。
多くの作品から平和への願いであったり、社会の理不尽への強い抗議のメッセージを感じるのですが、どれも、美しいのです。

一見暴力的な表現も、対極的に淡く柔しげな色使いやきれいな濃淡、鮮やかな色彩のコントラストに魅せられます。　
会場を巡っていると、バンクシーが何なのかを定義するよりも、とにかく美しいなぁという感覚に満たされたのでした。

そしてもうひとつ、私が受け取ったメッセージは
”自分の頭で考え、自分の倫理に従って行動する”
ことでした。

なお、会場にはアプリを使った無料音声ガイダンスもあります。
その準備をして見始めたのですが、私は自分が作品を見て感じることに集中しようと思い、結局ガイダンスは聞きませんでした。
バンクシーについてしっかりと知りたい人などは利用すると良いかも知れません。

展示されているのは想像以上に多く、70点以上とのこと。
私は集中力が持つのは最大1時間と思って急ぎ足気味でまわりましたが、それでも見ごたえがありました。　
充実のエキシビションなので、エネルギーを蓄えてしっかりと見ることをお勧めします。