アフリカにファッションでアプローチ:Tokyo Africa Collection 2019 @有楽町マリオン

アフリカがテーマのファッションショー、Tokyo Africa Collection 2019 を見てきました。

アフリカ各国の日本では知られていない魅力を、日本の10-20代のアフリカ無関心層に向けたブランディング・キャスティング・企画演出の下行われるファッションショー「Tokyo Africa Collection」を通して伝えていくことを目的としています。

Tokyo Africa Collection サイトより

私がこのイベントに興味を持った理由は3つ。

  • アフリカをテーマとしたファッションがどんなものか見たい
  • パーソナルスタイリストとしての活動を将来アフリカにも広げたく、そのヒントを得たい
  • 主催者が大学生を中心としていて、若い!  この世代の活躍を実際に見てみたい

テーマはアフリカ。
2時間のショーの中には、多様なコンテンツがありました。

その中で特に私にとって興味深かったのは、デザイナー本人もいらしていたルワンダのブランド、Karssh Collectionsのショー。
ステージから少し離れた私の席からは、ダークな生地に光る素材を散りばめたように見えたドレスが、ルワンダの夜空をイメージしているのかしら、と想像させました。 

ルワンダは、アフリカ大陸の真ん中近くにあります。
面積は四国の1.4倍、人口は1200万人で、人口密度がアフリカで1番高いのだそう。  ごく基本的なデータだけれど、なかなか知る機会が少ないのも事実。 
この国が内戦や壮絶なジェノサイドなどを1990年代に経験してから25年。  その後の発展から、奇跡の国と呼ばれているそうです。
こうしてほんのわずかでも知ることができたのは、このイベントのおかげ。

デザイナーの Karen Uwera は、ホスピタリティにあふれる国なので日本の人々にもぜひ訪れて欲しいと語っていました。
54か国あるアフリカで、私が初めて訪れるのはルワンダになるかも??

他にも南スーダンのデザイナーのショーや、元AKB48の女優、秋元才加さんがコーディネートしたアフリカンブランドのショーなども見応えがありました。 

アフリカのイメージに合うグリーンやブラウンなどのアースカラーは、もちろん使われていました。 
でもそれだけではなく、鮮やかな色と組み合わせてお互いを活かしたデザインにしたり、ベーシックなシルエットの差し色にしたりして、日本の街ですぐ取り入れられそうな素敵なスタイルに。

秋元さんは人気グループ経験者の貫禄というか、ステージでの堂々とした振る舞いはさすがでした。

2016年に始まり、今年が4回目のショーとの事でしたが、大きな会場は満席、そして活き活きとした運営の方々が印象的でした。
ロビーには服やバッグ、アクセサリーなどの販売もしていて、カラフルでエキゾチックな布使いがたくさん。 

パーソナルスタイリストとしてのヒント…これは私の知識がまだまだなので、大きな気付きを見出すことはできなかったけれど、自分にとって未知のスタイル、新しい色遣いを見ることができたのはとても新鮮で楽しかったです。 私にできるとしたら、自分がこれまで培ってきたスタイルとそれらを融合させることかな?

そして、改めて感じたこと。 
美しい服や、モデルが華やかに歩くショーは良いなあ、ということ。
そして、数ある服の中でも私が好きなのは、深い味わいのある色や、強く存在感のある色。  色の重なりやグラデーションもため息が出るし、布の揺れる動き、シフォンの柔らかさや透ける素材の軽やかさも心惹かれます。

久しぶりに大音量の音楽に身を包まれるのも快感。
NYで毎週のようにクラブで踊っていたのを思い出しました。

現場が大事とはよく言われることですが、ファッションショーはまさに装いの現場。 
そのライブのエネルギーを感じることのできた、熱い2時間でした。