みんなのミュシャ@渋谷Bunkamura 曲線と色彩のあふれる世界
みんなのミュシャ ミュシャから漫画へ-線の魔術- を訪れました。
◆ 会場: Bunkamura ザ・ミュージアム 渋谷駅徒歩7-8分
◆ 開催期間: 2019/7/13(土)~9/29(日) *7/16(火)、7/30(火)、9/10(火)のみ休館
◆ 開館時間: 10:00-18:00(入館は17:30まで) 毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
ミュシャの絵…どうしても惹かれます。
前回ミュシャの絵を見に行ったのは、国立新美術館。 その時の感想はミュシャ展@国立新美術館 スラブ人としてのミュシャ としてまとめました。 こちらのエキシビションは、彼の民族的バックグラウンドを力の限り表したような内容でした。
私にとって2回目となるミュシャ展、今回はなぜ自分が彼の絵に惹かれるのかもう少し深く理解できるかも知れないと期待を抱きながら訪れたのでした。
渋谷の街は、平日の朝でも人の流れが絶えません。
人混みを早々に抜け、Bunkamuraへ。
今日は平日、また会期が9月29日までとまだ1か月あるためか、それほどの混雑ではありませんでした。
7月に行った ”クリムト展 ウィーンと日本 @ 東京都美術館” は間もなく終了というタイミングだったため、大混雑。 入場の列に30-40分は並んだかな…?
気になるエキシビションは、お早めに行くことをお勧めします。
今回も、クリムト展でご一緒したMさんとアートを観るという嬉しい時間。
1時間後に出口で会うことを約束し、それぞれのペースで見始めました。
今回はなんと、Mさんからメモ用紙を支給され 笑
彼女の勉強熱心さ、またアプローチの工夫にはいつも感心しきりです。
鉛筆は会場で借りることができたので、このメモ用紙を手にキーワードを書き連ねていくことにしました。
エキシビション全体の構成はミュシャ自身の作品、そして彼に影響を受けたアーティストたちの作品と続きます。
内容が約200点と充実していたこともあり、私はほぼ彼自身の絵を見たところでエネルギー切れ。 集中してアートを観ると、なかなかエネルギーを使うようです。
Mさんとの美術館巡りでは、見終わった後にお互い一番印象に残った作品を発表することが恒例となっています。
私の発表作品は、”スラヴィア:プラハ、スラヴィア保険相互銀行のためのポスター”。
理由は、このポスターがミュシャのバックグラウンドから生まれたものだと理解したからです。
前回のミュシャ展のテーマからも繋がるのですが、長く辛い過去を持ったスラブ人の一人であるミュシャ。
彼が、スラブの名を冠した会社のポスターを描くのは、彼にとって大きな意味があったのだろうと思います。 深く強いであろうその想いと、彼独特の優しいタッチが合わさり、美しくも力強い雰囲気を醸し出していたのでした。
Mさんの発表作品は、キリスト教をテーマに、関連する4種の花を描いた1枚でした。
毎回、同じエキシビションでも全く異なる視点で観ていること、印象に残る作品も違うことが面白いです。 もし誰かと一緒に美術館に行くなら、この方法を試してみるとより理解が深まると思います。
美術館を出て自分のメモを見返してみると、
”モラヴィア(チェコ共和国の地名でミュシャが生まれた地)”
など、やはり彼のルーツに関連するものがいくつか。
モラヴィア地方産の陶器も展示してありました。
彼の作品を私なりの単語で表してみると、
- 丸み
- 柔らかな影
- ドレープ
- そよ風
- 高い眉を持つ顔つき
- ふくよかな質感
彼は日本の美術品からも着想を得ていたとのこと。
有名な縦長の大きなポスターも、もしかしたら掛け軸の形からアイデアを得たのかしら?
じっくりと、境界線ぎりぎりで絵を観てみての感想は…
どこを切り取っても美しい、でした。
力を感じる線と、癒しを感じる淡い色合いのバランス。
パステルというかスモーキーというか、少し霞のかかったようなピンク、緑、紫、オレンジなどたくさんの色があるのに、全体では見事に調和しているセンス。
また、美しい花を多く取り入れていることで、鑑賞者は 安心感も感じるのかも知れません。
Bunkamuraを出た後は、Mさんの紹介で徒歩3分のフレンチレストランでランチ。
ホロホロの鶏コンフィでお腹いっぱいになった後は、Vironへ。
最近Mさんがハマっているというこちら、Canon insPICの話題になりました。
スマートフォンから写真を転送し、その場でシールに印刷できるという楽しいガジェット!
さっそく印刷してくださった私のお気に入り作品を手帳に貼ってご満悦の私でした。