“クリムト展 ウィーンと日本” @ 上野公園の東京都美術館 クリムトが好きな理由
美しいものに敏感なMさんに誘われて、”クリムト展 ウィーンと日本” へ。
間もなく終了です!
※ 同時期に、もうひとつクリムトを展示している国立新美術館@六本木 ”ウィーン・モダン” があるので、ご注意。
◆ 東京都美術館 JR上野駅 徒歩7分
◆ 2019年4月23日(火)- 7月10日(水)
Mさんは行動量や努力の人で、人に対してもとても誠実な方です。 久しぶりにMさんに会えたのもとても嬉しいし、またしばらくアートを見に行けていなかったので、その意味でもタイムリーなお誘いでした。
このイベントが人気であることはSNSに流れてくる情報から気づいていましたが…上野に来てみると、駅構内にチケット売り場が設けられ、そこにも列ができているのを見て、
”これは混んでいる”
と確信しました 笑
自分もクリムトは好きだけれど、みんなも好きなのねと実感。
人気の理由は、伝わりやすい美しさ?
それとも、クリムトは日本の浮世絵や工芸品にも強い興味を持っていたとのこと。 彼の作品には、日本人には見慣れた、日本の芸術の要素が垣間見えるから?
そんなことを考えながら、上野公園の中を通り東京都美術館へと向かいます。
クリムトの絵を見るのは、2015年にNYの美術館 Neue Galerie New York を訪れて以来でした。 Neue Galerie New York は、20世紀初めのドイツとオーストリアのアートとデザインにフォーカスしています。 美術館が集まるエリアに位置し、1914年に建てられた美術館自体にも趣があるので、NYに行かれる機会があれば、ぜひ行ってみてください。
さて、クリムト展が開催されているのは、東京都美術館です。
上野公園にはいくつかの美術館がありますが、中でも私はこの建物の方が好きです。 煉瓦作りの色合いと落ち着きが好みなのです。
たびたびアートを見に行くというMさんから、後で一番好きな作品とその理由を発表し合うというミッションが出たため、いつになく緊張感を持って見始めました 笑
私がクリムトの絵に惹かれる理由を、改めて考えてみました。
- 絵と写真、彫刻を融合したような独特の風合い
- 金箔や貝殻を使っている華やかさ
- 退廃的でもある、官能的な表現
- デフォルメされた幾何学模様のような文様が可愛い
このアート展は、クリムトだけではなく、彼が結成した分離派のアーティスト達の作品も展示されています。 同じグループに属しているとはいえ、それぞれの作風の絵や写真を見て気づいたのは、自分は明るい色彩の絵が好き、ということでした。
そう言えば、クリムトの中でも好きなのは、金箔があしらわれているものでした。 それらの絵も、よく見ると金箔以外の部分は意外と暗い色彩です。 金箔やカラフルな石の装飾のおかげで、全体的には明るいイメージになっているのです。
また金箔部分は、そっと近づいて見てみると、彫刻と言っても良いくらいに立体的に彫ってあったり、宝石のような石が付いていたりして、まるでジュエリーのようなのでした。
ミッションだった、一番好きな作品は、
”サテュロスとニンフ”
という銅の彫刻です。
私はこのアート展を、
”自宅に飾るならどれがよいか”
という観点から見ることにしていました。
一番に選んだこの彫刻は、銅の輝きが美しく、大きさは小ぶりですが太いフレームの存在感とのバランスも素敵だったのが理由です。
この彫刻が壁に掛かる空間に住んでみたい…。
会場内には、このイベント限定のギフトショップがありました。
私の目を引いたのは、金色のゼリーや金箔でくるんだ金平糖。 お土産にちょうど良いですね。
なのに、うっかりお財布はロッカーに置いてきた私…いつでもお財布は持って歩くべきと学んだのでした。
会期は2019/7/10まで。
お気に入りのクリムトを見つけに行かれてはいかが?