私がグリーンを着るようになったきっかけは微かなチャレンジ心

グリーンの服を何枚か持っています。
この色を選ぶたび、思い出すできごとがあります。

もうだいぶ前…私は都内の大学に通う学生でした。
私は、アルバイトをしていた六本木のレストランで夜のシフトに入っていました。  

そのお店には、時々来るカップルがいました。 美男美女で、座る席はいつもカウンター。  まだ若い感じではありましたが、大人っぽいかっこよさのあるカップルでした。 特に女性は、スラリとスレンダーな体型に、漆黒のストレートロングヘアが印象的で、来店の度にスタッフの注目を集めていました。

ある夜、彼女が鮮やかなグリーンのドレスを着ていたことがありました。
そんな彼女を見て、アルバイト仲間のひとりがこう言ったのです。

“あの人は素敵に着られているけれど、普通はグリーンって着るのが難しい色だよね“

なぜだか、この言葉がずっと私の耳の奥に残っていました。
そしてそれ以来、綺麗な緑色の服を見ると心が騒ぎ、彼女の姿とアルバイト仲間の言葉が頭をかすめ、時にはその服を買ってしまうのです。
どこに隠れていたのか、私の負けず嫌い精神が出現したのでしょうか?

” そんなに難しい色なら着てみたい”

なんて 笑
これが、私がグリーンを着るようになったきっかけです。

でも実際、グリーンを選ぶ人は少ないのか、この色を着ていると印象に残るようです。  こちらのカクテルドレスを立食パーティで着ていたら、後日、面識のない人が褒めていたよと聞きました。

こちらは数年前、NYの友人結婚式にて

希少価値があると思うと、ちょっと嬉しいですね 笑
珍しいという以外にも、緑が大自然の色だからか、着ているとどことなく気分が落ち着く気がします。

コーディネートするなら、靴は同じくナチュラルカラーのブラウンのサンダルが合わせやすいです。
もっと華やかにするならゴールドでも。

ずっと前に聞いたひと言が、今も私のクローゼットをひと色分、賑やかにしてくれているというのは不思議なことです。