レースと刺繍の違いなどなど調べてみました
装いに携わるお仕事をしていると、色んな素材やデザインの名称が出てきます。 中には似たもの同士もよくあって、違いがはっきり分からないことも…。
ぼんやりとは知っているものの、実はちゃんとどう違うのか分かっていなかった、説明できていなかった…というものを集めてみました。
今さらなのですが、これを良い機会として、自分のためにもクリアにしておこうと思います。
レースと刺繍
レースは、糸を撚り合わせたり、組み合わせたりして網状の透かし模様に作られた布のこと。
Lecien
刺繍の特徴は布地(主に平たくてある程度面積のあるもの)に針と糸で装飾する事です。刺繍は古今東西色々な技法があります。針と糸があれば作れるのです。
西陣岡本
ファスナーとジッパー
1891年に米国ホイットコム・ジャドソン氏が、靴ヒモを結ぶ不便さを解決しようと考えたものがファスナーの起源とされています。
YKK
1921年に米国のメーカーが、閉める時の「シューッ」という擬音の「Zip」からファスナーを「ジッパー」と命名し、その呼び名も浸透しました。
日本では、1927年に尾道で「巾着(きんちゃく)」からもじって、ファスナーを「チャック印」として販売したところ評判になり、「チャック」という名前が定着しました。つまり、この3つは同じものなのです。
ふと思い付いて調べてみたら、興味深い歴史を知ることができました。
ジッパーという名前が、元は商品名で、それが音から来ていたとは!
そしてチャックという言葉が日本語で、しかも巾着だったとは意外過ぎます。
スパンコールとビーズ
スパンコールとは、 光を反射させるために使用する服飾資材で、穴の空いた金属やプラスチックの小片のこと。 スパンコールはspangleの日本語訛り。
Wikipedia
※spangle の意味は、ぴかぴか光るもの。
ビーズ(英語複数形 beads)は、装飾や手芸などに用いる穴の開いた小さな玉。
形で言うと、スパンコールは平たく平面的、ビーズは立体的です。
ウェディングドレスなどにも、スパンコールもビーズもよく使います。 似ていると言えば似ているのですが、人によって好みは分かれます。
ちなみに、スパンコールは英語では Sequin と言います。
ものによっては区別が難しいこともありますが、
レースは作られた模様そのもの
刺繍は土台となる布地があって、その上に施されたもの
と言えそうです。
エスパドリーユって何?
エスパドリーユ(フランス語: Espadrilles)は、ピレネー山脈に起源を持つ靴。一般的に上部は帆布(カンバス)や木綿布でできており、靴底は柔軟なジュート縄でできている。足首部分にはしばしばレース飾りが施される[1]。エスパドリーユを定義づける要素はジュート縄(黄麻)の靴底であり、上部のスタイルは多様である。
Wikipedia
最近、よく見かける靴の種類です。
特に夏の素足に履きやすいです。 素材として軽量であることに加え、地面から足への衝撃を和らげるクッション機能も秀逸です。
なので、ヒールの高さがあっても足取り軽やかに歩くことができます。
これまでのもやもやが、幾つかスッキリしました。
思い立って、まとめて調べてみるのも良いものです。