Blue Note Tokyo – Kuwata Keisuke 静かな春の戯れ – 桑田さんの音楽に酔う至上のとき
南青山にある有名なジャズクラブ、Blue Note Tokyo。
いつか行ってみたいと思っていたこちらへの初訪問は、オンラインとなりました。
それは、桑田佳祐さんのライブ!
Kuwata Keisuke 静かな春の戯れ
Blue Note Tokyoサイトより抜粋
2021年が明けてまもなく、東京をはじめとした多くの都府県で再び緊急事態宣言が発出されるという事態に見舞われ、寒さと共に長く続く暗い雰囲気に、多くの人が憔悴してしまっているこの時期。音楽で人々の気持ちにそっと寄り添い、そして来るべき穏やかな春を一緒に迎える準備ができるようにという想いと共に、桑田佳祐がブルーノート東京から一夜限りの配信ライブを行う。…コロナウイルスによって閉じ込められていた人々も、今度こそは音楽に誘い出されるようにして身も心も解放されていけば・・・そんな想いが込められた、まさに貴重なライブとなることだろう。
桑田さんのライブも初めてだった私。
前から一生に1度は体験しておくべきアーティストかなと思っていたので、ふいに願いが叶って嬉しい限り^^
2時間ほどのライブを聴き終えての感想は…
想像以上!
さすが桑田さん。
そしておそらく、オンラインならではの工夫をいろいろ凝らして下さったのであろうスタッフの皆さんのおかげなのでしょう。
途中からは、見ているのが画面であるとか実際に自分がいるのは自宅とか全部忘れて、見入っていました。
鑑賞のアドバイスとしては、
・端末を全画面設定にして見る←没入感が変わります
・好きな飲み物をお手元に←Blue Note にいる時の気分を演出
・部屋の照明は消して←ライブ感がアップ
演奏された曲数のなか、私が知っていたのはほんの2-3曲。
よほどヒットした曲でないと知らない私…。
にも関わらず!
初めて聞く曲ばかりなのに心から楽しめてしまったのが、やはりさすが桑田さんと感動したのでした。
そんな桑田さん初心者の私なりに、特に良かったものをいくつかご紹介。
グッバイ・ワルツ
桑田さんにはボップスのイメージを持っていたのですが、これはとてもジャジーな曲。
Blue Note にぴったりの大人のメロディでした。
この歌詞が、すべてが激動している今にぴったりと心に沁みました。
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変わりゆく世の中を嘆くなよ
…
心に風穴開けて 明日の
扉叩いてみませんか
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大河の一滴
この曲を聴きながら思い出していたのは、ユーミンの”真夏の夜の夢”。
湿度の高い熱帯夜の暑さを感じるような、情熱的なメロディです。
こういうリズム、良いわぁ。
スキップ・ビート
この曲を聴けるとは思わなかった!
1986年の作品とのことなので、35年ぶりの再会でした。
それよりもさらに長い期間、トップミュージシャンであり続ける桑田さんをあらためて尊敬です。
普段は知らない曲には興味を持てない、音楽ごころのない私です。
なのに、この夜はほぼ聞いたことのない曲ばかりでも聴き入る不思議。
キャッチーでリズムがよい曲の数々、空間をすみずみまで満たすような心地よい桑田さんの歌声。
そして、最前列に座っているかのような距離感のみならず、ステージの横からの視点も交え、雰囲気のある照明やスモークなどで感じる臨場感があったからなのでしょう。
大人の音楽に満たされた、あっという間の2時間でした。
次はぜひ、本当のライブでBlue Note を訪れたいと思います。
【追記】ライブをみてから桑田さんの歌声が頭から離れません。ついついYouTubeでライブを探して聴いています。 映像を見ながら思ったことは、
桑田さんは天使。
何万人ものオーディエンスを音楽の世界に誘い、楽しませ、熱狂させながら、時おり優しい言葉をかける。こんなに平和でポジティブなエネルギーに満ちた空間を作り出す才能には感服するばかりです。