Final セーターを30枚試着してみる<28-30枚め>Y’s
30枚セーターを着てみるプロジェクト、ついに最後となりました。
最後の10店め、Y’sへ。
世界的な有名デザイナー 山本耀司さんの、最初のブランドだそうです。
Y’s
theshopyojiyamamoto より抜粋
機能的で品位ある日常着。カッティングとシルエットに拘り、素材の風合いを生かし、着ることによって生まれる人の体と服の間にある空気感、分量感、バランスを大切に行われる服創り。アトリエチームが表現する、ブランドのアイデンティティ、機能的で質の高いプレタポルテを提案するコレクションをラインナップします。
思い起こせば、彼の服にそでを通すのは20年近く前にニューヨークのトライベッカだったかな? にあったショップ以来です。 確か黒のロングコートで、羽織った瞬間に心が豊かになるような、自分が誇らしくなるような、不思議な気持ちになったのを覚えています。
良い服って、こういうものなのだと思いました。
そんなことを思い出しながらの、1枚目。
◆7G3P PS HOLE LONG SLEEVE HOLE KNIT YD-K32-080-1-02
こちらはお店限定の商品だったのか公式オンラインショップに見当たらないので、似たものを載せておきます。
私が着たものは丈がチュニックのように長く、裾はアシンメトリーでした。
セーターのところどころに異素材のテープのようなラインが入っていて面白いデザインでした。
Y’sの服は、全体としてはシンプルで着やすいと思います。
シンプルなのですが、アシンメトリーだったり質感の違う素材を組み合わせていたりして、それ1枚で様になるカッコよさがあります。
◆218+021 C/S COMBI BLOUSE YD-B14-807-2-02
黒と思うくらいとても濃い紺のリヨセル天竺生地と、ステンドグラスのイメージの透ける生地を組み合わせたブラウスです。
天竺はニット生地の編み方の一種。 ニットだからセーターとは仲間ということで、ブラウスでも良しとしましょう。
リヨセルとはユーカリなどの木材から作った素材。
店員さんによると、ヨージヤマモトではだいぶ前から使っている素材とのことでした。 私はふだんあまり目にしない名前だったので、しげしげと見つめてしまいました。
素材そのものなのか、生地の作られ方なのか、滑らかな生地でとても心地よく、優しい肌触りでした。
柔らかいので、着ているときれいなドレープが出るのです。
このたっぷりしたブラウス、私ならシンプルに黒のスキニーパンツやレギンスを合わせ、ショートブーツでカッコよく着てみたいです。
◆50/-x30/2 FLEECE SIDE POCKET JACKET YD-T28-576-2-02
スウェット生地のジャケットです。
棚に畳んであって全体は見えなかったのですが何故か気になり、試着をお願いしました。
最後も、セーターではなくてジャケットを着ていました^^
これも素材のスウェットはニットだから、良しとしちゃいます。
程よく体に沿う細身のフィット感、キリっとした襟、すらりと見せてくれる長めの丈、凝ったポケット。 私には、ちょうどお尻が隠れるくらいの丈がスタイルよく見える長さのようです。 覚えておこうっと。
着てみて良かった、とため息が出そうな美しいシルエットでした。
ジャケットとはいっても、スポーツウェアにも使われるスウェット生地なので、それはそれは楽に着ていられます。
美しいデザインと機能が備わった1枚、仕事で着たら素敵だし楽だし、完ぺきですね。
サイトの写真は真っ黒でよく見えませんが、ジャケットの写真の上にカーソルを当てるとデザインが見えやすくなるのでお試しください。
さて、10のお店を訪ねて30枚のセーターを着た今回のプロジェクト。
それぞれのお店で対応して下さり、素材についてや着こなしの組み合わせ、お手入れ方法などをアドバイス下さった店員さん達に感謝します。
ブランドの商品について一番詳しいのは、日々向き合っている店員さん。 そのブランドならではのコーディネートを教えてもらうと自分の世界が広がるのを感じました。
あなたも気になるアイテムがあったら試着して、それに合うものを聞いてみて下さい。 思いがけない発見があるかも知れません。
そして、
服は着てみないとわからない。
という日ごろからの思いを強くしたプロジェクトとなりました。
似た感じのニットはたくさんあるけれど、着てみればそれぞれシルエットや肌触りが違います。
自分に似合う似合わないの思い込みも、着てみたら外れることがあります。
私が、この30枚の中からどれを選ぶと問われたら…
迷う^^
迷った末に、こちらかなーーー?
◆ピュアヴァージンウールセーター MaxMara
ちなみに次点はこちら。
◆CABaN コットンカシミヤアゼ ハイネックプルオーバー Edition
MaxMaraはシンプルでボトムスに合わせやすく、Editionはざっくり大きいシルエットで思い切り冬を楽しむスタイルに。
これからも選ぶときは真剣に選んで、買ったら真剣に楽しみたいと思います。