法律婚から事実婚へ #3 自分の名前の住民票と運転免許証
離婚の手続きは5分も待たずに終了。
私の場合はパートナーとの関係は実質変わらないけれど、辛い気持ちでこの時間を過ごす人もいるのだろうと思うと、切なくなります。
次は、住民票の課へ。
離婚の後に事実婚とするには、ここが重要です。
続柄に妻(未届け)、夫(未届け)と記載する手続きです。
法律婚でなくなると、公的に関係を証明できるものがなくなります。
そこで、住民票にこのように載せることで有事の際に見せられるものができるのです。
この書類が、実際にどれくらい役立つのかは分かりません。
例えばパートナーが急病で何か判断しなければいけない時。 事実婚実践者の方のお話では、何も提示を求められなかったとのこと。
ただ、 病院によって対応は違うようなので、これを持っていることで、より確実に迅速な対応を可能にする策です。
住民課窓口で対応してくれた方は、私が離婚手続きをした直後に妻(未届け)の記載を申請していることに戸惑っておられました。
離婚した意味を理解しかねていたのかな。 事実婚の考え方は、私が想像していたよりまだ普及していなかったみたい。
”お相手は同意されていますか?”
と確認され 笑 無事、記載手続きは済みました。
確かに、双方が記入・捺印する離婚届と違い、住民票記載は私ひとりでできてしまいました。
後日、区役所からパートナーあてに離婚届が出された旨のお知らせが来ました。 住民票については何もなかったので、パートナーが知らない内に内容が変わっても気付かないかも…。
住民課での処理時間は、混雑した待ち時間を含めて30分くらい。
発行された住民票を見て、やっとここまで来たと、長かったような、あっけないような不思議な感覚でした。
別日に近くの警察署に赴き、運転免許証の氏名変更の手続きを。
氏名の変更の場合、持参する住民票は提出するので、返ってきません。 住所変更では提示するだけなので、違いにご注意。
こういう姓の変更申請がある時、対応する人ってどういう気持ちなのかしら。
いろいろおもんばかって、何もコメントしないのかしら、などど想像を膨らませながら待つこと数分。
私の免許証の裏面には、転居した時の新住所の記載があります。
今回は、その下に新氏名が加わりました。
名前の変更と住所の変更…
この2つの重みはかなり違うと思うのだけれど、同列にさらっと並んでいるおかしさに笑いがこみ上げました。
生活をしていく上で、IDとして使われることが多いのは運転免許証。
この1件が済んで、一歩進んだ実感が少し湧いたのでした。
次はパスポート申請、そして金融機関と携帯電話です。