自分らしくを大切にしたらボーダーレスなファッションに行き着く
装いには、いろんな常識や “普通“、“こうあるべき“ があります。
例えば、
女性は女性らしい服装をするものだ、とか。
もう◯十代なのだから、落ち着いた袖付きのデザインにする方が良いとか。
結婚式で、親族は地味な紺や黒でまとめるという習慣や、2色を使った服は縁起が良くないという考えやプリント生地のドレスは避けるべきとか。
お子さんの卒園式や入学式も、同じようなシンプルなスタイルのコーディネートがお勧めとして紹介されているのをよく見ます。
私は、”装うのは誰のため?“ で書いた通り、装いは自分のためであり、自分自身が中心になっていて良いと考えています。
いろんな常識も、それぞれ背景があってできあがってきたものなのでしょう。 調べてみれば、ひとつひとつ、理由や理屈があるものです。
でも、人の常識は自分の非常識。 逆もまた然りです。
毎日の装いは、自分自身のもっとも手軽な表現方法。
自分がこうありたい、これを着ると自分らしくいられるというシンプルな基準で服を手に取ると良いと思います。
私は女性が可愛いドレスを着ているのも、パンツを颯爽と履きこなしているのも好き。
年配の方にも、腕は思い切り出してくださいといつも言っています。
結婚式も、せっかくのお祝いの場です。
立場に関係なく、華やかなドレスで2人の特別な日を彩ってあげてはいかがでしょうか?
何より、その方が自分が楽しい!
NYに住むパタンナー(服の型紙を作る人)の友人は、LGBTのレインボーパレードのために男性用のスカートを作って好評だったと教えてくれました。 見せてもらった写真の男性は、何かから解き放たれてすこし楽になったように見えました。
素材についても、例えばこれまで冬のものとされてきたスウェードが夏のサンダルに使われることが多くなりました。
季節へのこだわりが減り、ミックスされていると感じます。
こんな風に、自分らしさを大切にして、心が求める装いをしたら、いろんなボーダーが溶けて無くなっていく気がします。
ボーダーレスな装い。
私は応援します。