翻訳チューターになってみました

面白い体験が転がり込んできました。

英⇒日の翻訳者としてフリーランス活動しているMさん。
そのMさんから、NYに6年住んだ私に、作業に詰まった時に相談したいとオファーがあったのです。

チューターの役割もよく理解しないまま、とりあえず会うことを約束。
当日、都内の落ち着いたカフェのカウンターに2人座り、作業を開始しました。

訳しているのは、自分磨きに関する本。
Mさんから投げかけられる、訳しづらい箇所の数々…。

私は、このようなステップでひとつひとつ、私なりの訳を絞り出していきました。

① 原文を数回読む。
② 作者が言いたいことのイメージを、ぼんやりとでも、全体で掴む。
③ わからない単語を調べる。 使う辞書は、ウェブ検索で上位に出てくるものを適当に選ぶ。
④ その中から、しっくりくる訳を当てはめる。
⑤ しっくりこなかったら、作者の言わんとすることを改めて考える。
⑥ 別の英単語に置き換えてみて、その訳を検索。
⑦ 全文がスムーズにつながるように微調整。
⑧ 必要なら、1つの文を2つに分ける。 英語は、関係代名詞で文章が長々と続くことがあるため。

気づいたら、予定していた2時間はあっという間に過ぎ…。翻訳 まやこちゃん

翻訳というもの、私はしたことはありませんでした。
多分、完璧のない、つまり終わりのない作業なのでしょう。

完璧がないという点は、日本語の作文でも同じですね。
翻訳は、日本語力も要することを実感しました。

できるだけの精度を追い求め、自分の中の基準を超える作品となるまで作り上げ、送り出す。
そういう仕事なのかなと感じました。

今は、英語を使う頻度は低い私。
とても良い刺激になりました。
普段は使わない角度から脳を揺さぶられた感じ、心地よかったです。

今後は、またMさんの必要に応じて会ったり、オンラインでチューターを務めることになりそうです。

Mさんのお役に立てるのはもちろん、自分の英語能力のみならず、日本語能力も試されているような時間が、これからも楽しみです。
素敵なオファーをありがとう。